東京から1900km離れた南鳥島周辺で、地球深部探査船「ちきゅう」を使って国産のレアアースを採る挑戦が始まっています。
産業化に向けたプロジェクトの最前線を取材しました。(9月19日OA「サタデーステーション」)
■海底6000mから“レアアース泥”採掘 “巨大な船”を取材
船底からの高さは130m、全長210mの巨大な船、地球深部探査船「ちきゅう」。
今年2月、1900kmも離れた南鳥島の近くまで行き、約6000mの深さの海底を掘って国産のレアアースを採ることに成功しました。
内閣府SIPプログラムディレクター 石井正一氏
「(Q.手に持っているのは?)6000m級の海底からとってきたレアアースを含有する泥です」
「(Q.この中にレアアースが含まれている?)そうです。ここにたくさん含まれています」
■中国 独占状態で“レアアースを切り札”に 日本への輸出規制続く
レアアースは、主に高性能モーターの磁石などに使われ、電気自動車やスマートフォン、防衛分野では戦闘機などハイテク製品に欠かせない鉱物資源です。
一方で、レアアースの生産、そして特に精錬では、中国がほぼ独占する状態が続いています。
それゆえ中国の「外交の切り札」となっているのです。
中国外務省の報道官(北京6月)
「(レアアース輸出規制は)日本の新軍国主義の妄動を止めることが目的です “軍民両用”のみを対象とする」
中国は今年6月、レアアースの輸出を規制するリストに新たに20の日本企業などを追加しました。
2月にも、同じような規制を発表しています。
日本に対するレアアースの輸出規制は、去年秋の、高市総理の台湾有事をめぐる発言への対抗措置の一つとみられ、今も続いているのです。
■“海底6000mから泥50t” どう採掘?最多は貴重レアアース
一層“国産レアアース”への期待が高まりますが、この船で、どのようにレアアースをとってきたのでしょうか。
掘削の担当者
「(Q.何でこんなに高さが必要なんですか?)10mのドリルパイプを繋いで下げるのに高さが必要になります」
つまり、10mのパイプを600本ほどつなぎ合わせることで、海底6000mに到達できるようにしたといいます。
6000mのパイプの先には、海底の泥をかき混ぜる装置が取り付けられています。
海底の泥と海水を混ぜ、泥がパイプの中を通りやすくすることで、船まで“連続”して汲み上げることに成功しました。
また、泥を汲み上げている最中に船が動かないように、船底に設置された6基のスクリューが、同じ場所を維持できるようにしています。
今回、50トンのレアアースを含んだ泥を採掘したといいますが、どのようなレアアースが含まれていたのでしょうか?
内閣府SIPプログラムディレクター 石井正一氏
「特に、このイットリウム。これが非常に多く含まれていた」
これが、今回採掘された泥に含まれているレアアースの内訳です。
レアアースは17種類ありますが、中国がほぼ市場を独占し、特に希少価値が高い、中・重レアアースが半分以上を占めていました。
注目すべきは、半導体の製造装置などに使われ、中国が世界生産の9割を占める「イットリウム」が全体の3割と、一番多く含まれていたことです。
イットリウムの価格は今、急騰しています。
今年1月に急激に上昇していますが、1月とは、中国が日本への輸出規制を強化した時です。中国の影響力の大きさがうかがえます。
■なぜ中国が独占状態?専門家が鉱山の写真徹底分析
なぜレアアース市場は、中国の独占状態なのでしょうか。
レアアース研究の第一人者、東京大学の岡部徹教授に話を聞きました。岡部教授はこれまで、中国各地のレアアース鉱山や工場を見てきました。
東京大学 生産技術研究所 岡部徹教授
「(Q.これは何ですか?)露天掘り、まさに世界最大のレアアースを採掘している現場です」
北京市から西へ約550km、内モンゴル自治区のパオトウ市に世界最大級のレアアース鉱山があります。
10年ほど前に撮影された写真を見てもらいました。
東京大学 生産技術研究所 岡部徹教授
「こういう風に地表近くで、高度に濃縮したところを、(ダイナマイトなどで)爆破してとると非常に効率いいわけです。だからコストが安い」
日本のように、レアアースを、海底6000mまで取りに行かなくても地表近くにたくさんあるため、採掘は簡単でコストも安いといいます。
そして、近くには大きな山が。
東京大学 生産技術研究所 岡部徹教授
「これ山じゃないんですよ。ボタ山です。“掘った鉱石でいらない部分”を捨てる。3号。3つ目の山なんでしょう、きっと」
いらないモノは、それだけではありません。
東京大学 生産技術研究所 岡部徹教授
「採掘する工程、精錬する工程、合金を作る工程、それぞれの段階で多種多様の廃棄物が多量に出てきます。(放射性物質の)ウランとトリウムなんてすぐ分離できちゃう。ここ(精錬)で出る。ここ以降はいかない。(レアアースなど)非鉄金属の精錬というのは、目的のものを作るためには、その何十倍どころか、何百倍、下手したら何千倍のゴミが出ていると考えていいです。残ったものの中には、すぐに検出できちゃうほどの放射性物質が入っている。日本の環境規制はすごく厳しいので、日本に(レアアース)鉱石を持ち込んだら、一発でアウトです。精錬する前にアウトです」
中国は、他の国がやりにくい仕事をすることで、市場を独占しているといいます。
■海底のレアアースは“魚の骨”由来…陸と異なるプロセス
「海底のレアアース」には、放射性物質などの心配はないのでしょうか。
内閣府SIPプログラムディレクター 石井正一氏
「研究員は素手でこれ(泥)を扱ってます。陸上のレアアース鉱石では、放射性物質や有害物質があるのでこういうことができない。(レアアース泥には)放射性物質、ウランとかトリウムとかそれから有害物質、そういうものをほとんど検出しないレベルです」
なぜ、海底のレアアースには放射性物質や有害物質が少ないのでしょうか。
陸上のレアアース鉱山は、主に火山活動によって出来ます。
マグマの中では、レアアースと「放射性元素」が一緒に集まりやすく、できた鉱石には「放射性元素」が多く含まれます。
一方、レアアース泥は、海水に溶けたレアアースが、死んだ魚の骨などに取り込まれてできたもので、放射性元素はごくわずかしか含まれません。
内閣府SIPプログラムディレクター 石井正一氏
「(Q.日本の海底レアアース泥は、日本など西側の国でも精錬できる?)そうです」
「(Q.中国に任せる必要はない?)ないです。そうです」
高島彩キャスター:
「国産レアアースが日本の未来を握っていると言えるかなと思いますけど、今後の産業化に向けてはどんな動きが計画されているんでしょうか?」
駒見直音アナウンサー:
「プロジェクトを進めるジャムステックによりますと、次の大きなステップとして、2027年2月に南鳥島周辺で約1カ月間の本格的な採掘試験が予定されています。今回は50トンの泥のくみ上げに成功しましたが、2027年の計画では1日350トンへと大幅に規模を拡大します。さらに、来年は実際の産業化を見据えた運用を検証するということで、今回はくみ上げた泥を直接本土へ持ち帰りましたが、来年の計画では泥を一度、南鳥島に運び脱水処理します。それを本土へ送り『分離・精製・製錬』まで一連の工程を試します。こうした産業規模での生産体制を確かめた上で2028年3月までに、コスト面も含めて産業化が可能かどうか、総合的に評価をする予定です」
高島彩キャスター:
「産業化に向けて大規模な検証が進むということですが、この南鳥島周辺のレアアースだけで、国内需要をまかなうことは出来るんでしょうか?」
駒見直音アナウンサー:
「資源としては豊富にあるとされています。ただ、政府としても『全てを自給する』というよりも、中国など特定の国への依存度を下げるため、リサイクルや入手先の多角化と合わせて、南鳥島周辺のレアアースに期待を寄せているということなんです」
高島彩キャスター:
「実際に産業ベースに乗せられるかどうか、来年以降の本格的な試験にも注目したいと思います」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
37 comments
唉,松根油这一块
唉,大本营战报这一块
中国の低価格に勝てるわけない
日本が採掘できるようになったら中国側は規制緩めるよ、アメリカのモリコープはそれで破産したはず
これからの世帯がレアアースに困らないように頑張ってください
宝とゴミの宝庫。中国の生き方そのものだ。😂
コメントに五毛湧きすぎて草
小銭とか刑期短縮のために必死なんだろうけど…🤣
よく南鳥島周辺のレアアース泥の採掘に成功したというニュースは耳にしてたが、実際どこまで進んでるのか映像で確認できるのでいいと思った
こういう報道をもっとしてもらいたい
戦争やる気満々の妖怪壺市を排除しなけりゃ中国との断交は終わりませんよ。
尖閣諸島にも拠点を置いて採掘したら良いんじゃないかな?⛏️☺️
経済安保の観点からテレ朝なんかに取材させない方がいいよ。
コストが掛かりすぎて使用に耐えられないでしょ
南鳥島EEZの外側で他の国が採掘していないかどうかも監視してもらいたいところですね。全ての国が国際海洋法条約をちゃんと守るとは限らないですので。
敵国中国と国交断絶希望
精錬工程はどうなるかね。
🇨🇳に左右されない国に
どうか頑張って!
精錬する機械の輸出止めるぞ?
中国は凄いと率直に認めます
脳みそ大丈夫?
放射線物質以外の産業廃棄物が無いわけでは無いでしょうに。
それを加味すると商業化は難しそうですけどねぇ…
緊急時に国が赤字覚悟で耐え凌ぐ用のものにしかならないでしょう。
05:56 「10年ほど前に撮影された写真を見てもらいました」
いわゆる日本のレアアース研究第一人者でさえ、中国のレアアース産業への認識は10年前の写真から出てきたの?
今現在、中国の精錬技術と環境配慮対策も10年前とだいぶ変わってきたのも、この教授は知らないの?
またコストも桁違いの数字なんで、中国人としてこのような発言を聞くと滑稽にしか思えない。
これぞ海洋国家の強みよなあ。
採掘方法さえ確立すれば国土の数十倍面積に手つかずの資材が眠ってるわけで。
というか最悪のケース、現状レアアースでギリ生きながらえている中国の経済崩壊するぞ。
企業にとっては買えなくなる可能性のあるある程度安いものより
安定供給される高いものの方が圧倒的に契約先としてほしいもの。
だから今のうちに売り逃げで安く売り逃げて貯めとくか、とかって戦略になってくる。
原料の独占市場は本当に崩された時が本当に弱点になるが
どうカバーしてくるんだろう。
C「南鳥島は我が領土」と言い出すだろな
「採算性」が一人歩きしてるけどコレって安全保障なんだよねぇ
防衛費と同じ感覚でもいい
関税をかけ国内の(コスト高な)産業を守るのにも似ているかも
カネの問題ではないのだよ
今まで散々他国に振り回されて来た日本が自立する良い試みだな
中国は良くも悪くも人権と安全性を無視して安く生産出来てしまう。
西側先進国では出来ない手法で、とても手強い。
ろくでもねープロジェクト。その瓶の中の価値いくら?2円くらいじゃないのかい?コスト倒れに決まってるじゃん。海底はそっとしてあげれば。中国を自衛隊の最新鋭機F35で攻める方が安上がりじゃねえ?
中国の重希土類レアアースは後10年もすれば尽きる可能性がある以上、日本のレアアースも必要にはなってくる
ワザワザVPN刺してyoutubeで子供じみた言葉で日本叩くコメントしてる中国人の多い事多い事。なぜそれを行なう理由があるか考えれば寒気がするよね。まぁ暇なんだろうけど
大本営発表😂😂
技術面はさておき、コストは中国産の20倍以上ww競争力0
最近、人民解放軍海軍の艦艇が南鳥島周辺を調査し始めていると言う、あの広大な南シナ海全域を中共のものだと強弁する彼の国。
安全保障上の措置も採っておかなくてはならない。その経済価値は尖閣どころのさわぎではない。
なお今回取り上げられている、『ちきゅう』は文科省管轄下のフネ。レアース・レアメタルの採取などは経産省の仕事であろう。
ならば、そうそうに経産省が予算措置して、南鳥島に常駐できるフネ(と言うかリグ)をつくるべき。
経産省も政府も、いつまでも人の褌で相撲を取れると思ってもらっては困る。
そもそも『ちきゅう』は深々度地下掘削調査船であって、深々度地下の学術調査や南海トラフ地震対策調査に早々に戻す必要がある。
汚泥採掘に特化されている訳でもないし、しょせん『フネ』なので波浪の影響で揺れが出やすい、風にも流されやすい。
経産省のカネで、さっさと採掘リグを作るべきで、浮体式リグなら浮力中心は海面下深めのところにあるから波浪による動揺が少なくて済む。
潜水艦は深度7mでかなり波の影響が減り、深度15m以上ではほとんど影響が無くなるとされる。
ドイツ映画『Uボート』では、浮上したUボートが激しい波浪に翻弄されているのに、潜航するやいきなり静寂に包まれる姿が描かれているが、
その物理現象をかなり正確に描いているのだ。
沖ノ鳥島沖レアース掘削リグも、そうした知見に基づいた、効果的リグとなる事を望む。
英国は、中東に巨大な石油利権を持っていたが、にも拘わらず、自国領海・EEZ内の『北海油田』の開発に邁進した。
中東から買って来る石油のほうが遥かに安価にも関わらず、洋上石油掘削リグの建設の必要な、コスト高は目に見えている北海油田開発を進めたのだ。
やがて、中東戦争とその結果である石油ショックで石油は高騰。北海油田の価値はいや増し、サッチャー政権の経済的屋台骨を支えた。
沖ノ鳥島沖レアアースがそうなる可能性が無いとは言えない。
コスト、コストと言うが、恣意的に遮断されてはコストもへったくれも無い。日本の産業が崩壊してしまう。
中国以外の調達先。都市鉱山からリサイクル品。そして沖ノ鳥島沖レアアース。と、それらを国が一括で買い上げ価格を均して民間に放出すれば良いのだ。
『麦価』は実際そうしている。
資本主義的ではないが、レアアースはもはや『コモン』であり、中共に対抗するにはやむを得ない。
いま現在必要なのに、これから出来そうな夢の話。商業化するのに何年かかるのか、コストも不透明。
台湾有事発言を撤回して、謝罪すれば事は収まる。日本をどこまで、疲弊させ陥れるのか!
高市政権退陣!
大本営発表ということですね。
都2026年了,日本人到底什么时候才能理解真相啊:稀土矿哪里都有的,美国、澳大利亚、加拿大和格陵兰岛都有很多稀土矿。中国垄断的是稀土精炼提纯的高精尖技术。
安定的に供給し続ける事が確認できたら、少し前に行われた中国によるレアアース規制で苦しめられた国々が、雪崩を打って参加を希望するでしょう。
一応書いておくか。日本のコスト20倍とか信じているやつバカ過ぎ。基準となる中国の価格 3500ドル/トンって最も安いランタンとかの価格じゃねーか。今はネオジムでさえ30倍ぐらいで、イットリウムに至っては300倍。だいたいレアアースを一括りにして価格を言うことが間違っている。
南鳥島、大規模開発して埋め立て地つくりまくればええねん。中継地点として小笠原諸島や硫黄島も多少環境気にせず、開発進めて工業化すればえんちゃう。
小笠原諸島や硫黄島とかついでに、ケーブル切りに来る中国船排除目的で軍事設備もつくっちまえばええやろ。
連休明けの東洋エンジニアリングの株価どう反応するか楽しみだね。
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