2025年09月14日(日)に「ハヤカワまつり」で行われた「 アガサ・クリスティーを語る! 三谷幸喜×山崎怜奈」のアーカイブ動画です。
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“ミステリの女王”アガサ・クリスティーの魅力を芸能界随一の読書家ふたりが大いに語る!
<イベント内容>
ミステリ好きでも知られる脚本家・三谷幸喜氏と、豊富な知識でテレビ・ラジオで活躍する山崎怜奈氏が、“ミステリの女王”アガサ・クリスティーについて語ります。 アガサ・クリスティー作品の魅力と、その読みどころとは? 芸能界随一の読書家であるおふたりだからこその、ここでしか聞けない話を語っていただきます。
3 comments
三谷さんは「そして誰もいなくなった」を創元推理文庫にはなかったので、読むすべがなく、たまたま見つけた「世界ミステリ全集」で読んだと語っています。しかし、そのころは既に早川のポケミスで出ていたはずで、どうしてそこに手が伸びなかったのかが不思議。
「オリエント急行殺人事件」のクライマックスにおける“ポアロの結論(決断)”については、三谷さん、あちこちで言及されてる“ネタ”でもありますね。
私見ではありますが、スーシェ版の解釈は “シリーズ終盤における隠し設定”的なものではないかと思います。「カーテン」におけるポアロのふたつの重大な決断、そのバックグラウンドの読み解きを踏まえ、“逆算”で人物造形していったのだろうと。
それは、それまでの“論理・合理性”で基づくポアロの思考・行動原理に“キリスト教信仰、その価値観”が入ってくるーーということではないかと。
人間(生物)の生与殺奪を司る存在は唯一神のみであればこそ、人が犯す“殺人”は許されない(アンフォーギヴン=許されざる者)わけで、その禁忌を犯した者を神託代行者として罰するならともかく、肯定すれば自らも禁忌に踏み込んでしまう。人間は社会契約としての“法”でその矛盾を回避したわけですが、これが“私刑”となると・・・。だからこそ、スーシェ版「オリエント急行〜」のポアロは苦悩することを選ばされたのでしょう。
単発で製作される映画やドラマ、それどころかクリスティ自身の創作においても、「カーテン」から“逆算”することは求められなかったからこそ、この苦悩は必要もなく存在もしなかった。「カーテン」を終着点に置いてポアロシリーズ全作のドラマ化に取り組んだスーシェ版だからこそ、特異点にならざるを得なかったのかなあ、と考える次第です。
初期の早川ミステリ文庫の巻末には、著者別の作品が一覧となって載っていました。まだ名も知らない作品群は、お宝を見つけたワクワク感を感じました。。読者の意表を突く初期の作品群はもちろん素晴らしいのですが、「白昼の悪魔」「杉の柩」「満潮に乗って」「葬儀を終えて」などの中・後期の作品も素晴らしいと思いました。三谷さんが挙げておられた「五匹の子豚」のラストの展開は衝撃的で今も映像として脳裏に残っています。
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