「ウィズ ラブ」(WITH LOVE)は、1998年に放送された日本のラブストーリードラマで、電子メールを通じてつながる男女の恋愛模様を描いた作品です。主演は竹野内豊さんと田中美里さんが務め、当時のインターネットやメールという新しいコミュニケーション手段をテーマにした斬新な物語が話題を呼びました。
物語は、気難しい性格の作曲家である長谷川天(はせがわ そら)と、平凡で少し控えめなOL・村上雨音(むらかみ あまね)の出会いから始まります。2人は、誤送信された1通のメールをきっかけに連絡を取り合うようになり、互いの素性を知らないまま、少しずつ心を通わせていきます。
顔も知らない相手とのやり取りを続けるうちに、2人は現実世界でも偶然に出会うことになりますが、お互いがメールの相手であることに気づかないまま、さまざまなすれ違いや誤解が生まれます。電子メールを通じた匿名性と、現実での関係のギャップが、ドラマの大きな見どころとなっています。
「ウィズ ラブ」の魅力は、心に響く温かいストーリーと、主演2人の繊細な演技にあります。また、主題歌である「LOVE LOVE LOVE」(DREAMS COME TRUE)は、ドラマの世界観をより一層引き立て、視聴者に感動を与えました。
本作は、恋愛ドラマとしての完成度の高さだけでなく、1990年代のインターネット文化の黎明期を象徴する作品としても注目されており、多くの視聴者にとって特別な思い出となる作品です。匿名性を持つ関係性から始まり、リアルな愛へと変化していく2人の物語は、時代を超えて共感を呼ぶラブストーリーとして語り継がれています。