ADD-ONS:(動画で使用しているキャラクターや武器等のMOD)
https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=3218190267
map:
https://www.gamemaps.com/details/21267
今回のマップは、、、あまりにエグすぎる、、、。
L4D2のMODには「Bot A.I.」と呼ばれるものがあり、デフォルトではほとんどプレイヤーキャラの後をただ着いてくるだけのBot(NPCサバイバー)たちにより人間らしい行動を取らせたり、攻撃精度を上げることによってパーティーを強力な精鋭部隊に変えるものになっています。
その「Bot A.I.」の中でも通称「中華A.I.」と呼ばれるMODは特に高精度な攻撃力をBotたちに与え、墜落死を無効化し、フレンドリファイアさえなかったことにするのでシングルプレイ時におけるプレイヤーキャラの強力な味方となることから、数ある「Bot A.I.」の中でもダントツで人気のMODとなっています。
私は中華A.I.に関しては常々「強力すぎる」と感じているので、通常は別のもっと人間っぽい行動をさせるBot A.I.を使用していますが、カスタムマップの中には普通ではまともにクリアするのが困難な仕掛けを有しているものも多く、ここ最近upした動画での中華A.I.使用率を見てもかなりの数に上っているのがわかります。特に、近年作られたカスタムマップは後半チャプターやフィナーレや最後の脱出時に難関を設けているケースが多く、意図的に難易度を上げていることから、何のMODも入っていない通称バニラの状態ではクリアさえ不可能なものも多いという事情もあり、結果的に中華A.I.頼みになっている場合も増えております(クラッシュを避けるために中華A.I.を使用する場合も多いです)。
この中華A.I.には3つのモードが搭載されており、「デフォルト」の時点ですでに難易度アドバンスやエキスパート対応、それよりマイルドな性能になる「バランス」、そして超強力な覚醒能力をBotに与えるスーパーモードとして「フルパワー」があります。この「フルパワー」、リロードすら必要としなくなるまさにBotを超人化するモードで、公式マップ程度の難易度ならプレイヤーキャラは銃も撃たずただ歩いているだけですべてのマップをクリアできてしまうほどBotたちが有能かつ強力になります。
この「フルパワー」を動画で使用したのは今までに数回、「クリアさせる気がないクソマップ」として紹介した「FUGITIVE FOREST」や「DINEVA」といった通常形式ですらない特殊マップで使用せざるを得なかった、というより中華A.I.フルパワーモードのおかげでクリア不可能なマップをクリアして動画にした、という事情でした。
そして今回のカスタムマップ…この「The Curse of Lazar Castle」はそのあまりの高難易度の仕掛けに中華A.I.フルパワーモードを使用せざるを得ず、さらにサバイバーたちが不死者となる(死んでも15秒間他の仲間が生きていれば復活する)というチートMODも併用したにも関わらず、何とフィナーレ直前の連続タンク湧きイベントで全滅、というまさかの事態を引き起こしました。
…少々コアな話をすると、カスタムマップの中には「拝山」や「hehe」シリーズのようないわゆるパルクールかスーパーマリオばりの移動床を跳びまくり宙に浮かんでいるブロックを昇っていくアスレチックなマップが存在し、それらは中華A.I.を使ってもBotたちが適切な動きをしないため、シングルプレイでのクリアはほぼ不可能なものです。これらはマルチプレイで熟練者たちが歯ぎしりしながらプレイする類いのものであり、ボッチでBotと共に戦うシングルプレイにはまったく向いていないシロモノ。
ですが、今回の「The Curse of Lazar Castle」はそういった類いのアスレチックマップではなく、巨大な仕掛けだらけの城を攻略していく、他にもいくつかあるマップのひとつにしか見えなかったのですが…。
なぜこのマップが最強中華A.I.を打ち負かし、超人サバイバーBotたちをも全滅させたのかというと、この城にはところどころで赤い毒ガスが噴き出しており、さらに各所に相当なダメージを負わせる棘のオブジェクトがあるのですが、これらをBotたちがまったく認識することが出来ず、道を進んでいるだけでも大ダメージどころかあっという間に昇天してしまうためなのです。
これをマップ制作者がBot A.I.対策として意図したのかどうかはわかりませんが、とにかく通常形式のマップで中華A.I.使用のBotたちがあっという間にダウンしてしまうというのは他のマップでは見たことすらなく、「恐ろしくエゲつないマップ」として私の前に立ち塞がったのでした。
この赤い毒ガス(ダメージがマイルドな緑のものもあり)と棘のオブジェクトはこのマップの最初期のバージョンには存在しておらず、ごく普通の城を舞台にしたファンタジーな世界観のマップ、といったものだったのですが、いったいどこで悪魔が囁いたのか、現在のバージョンではバニラではシングルプレイでのクリアはまず不可能、という超難関マップへと様変わり。
これをクリアするための中華A.I.フルパワーモード解禁と、アンデッド化MODの使用だったのですが、それでもまさか全滅するとは。。。
無論、その後にタンクラッシュイベントの攻略を煮詰め、どうしても大ダメージを避けられない場所ではチャットコマンドの「待機」と「ワープ」を駆使し、不条理きわまる毒ガスと棘の城を何とかクリアしたのですが、それでも最強を誇った中華A.I.が通常形式のカスタムマップに一度は敗北したというのは驚き以外の何物でもありません。
この「The Curse of Lazar Castle」はカスタムマップとしても良く出来ており、城を舞台にしたファンタジックな世界観もさることながらルート設定や細かいイベント設定、探索イベントでのバランスやアイテム配置等もなかなかのクオリティ。
ストーリー設定も独自のものながらしっかりとしており、デフォルトキャラで言うと大学の修士論文のために知り合いのビルを誘って呪われた城に入り消息を絶ったゾーイを救うため、彼女の元恋人のエリスが仲間たちを集めて救出へ向かった、というストーリーラインになっています。
残念ながら今回の動画でのプレイではなぜか出てこなかったのですが道中の牢獄エリアの一室にゾーイが取らわれており(全滅してしまった回のプレイでは牢獄からゾーイを救出しました)、その後は最後の脱出地点で待っていてくれているのですが、そうしたキャラクターの使い方もなかなかに上手い。ラストイベント前で力尽きたビルがなぜかM-16ではなくAK-47を抱えて壁際に座り込んでいるのは評価が分かれるかもしれませんが、相当に作り込まれたマップであるのは確かです。
ただ、やはりそれが毒ガスと棘のオブジェクトによって普通にはクリア不可能なものになってしまっているのも事実なわけで。。残念ながら現バージョンとしては、あまりに難しすぎるということで星2つという評価にいたしました。これが毒ガスや棘のオブジェクトがなかった初期バージョンのままなら星3つ、Botたちが毒ガスや棘を認識して避けることが出来るのであれば、星4つの評価でした。
個人的には、こうした高難易度のマップをチート同然のMODを駆使しつつ力技でクリアする、というのもけっこう楽しく、好みではあります(不条理かつアンフェアな要素に対しての文句は言いますが)。ただ、もう一度このマップをプレイしたいかと聞かれれば、たぶん「いいえ」と答えるでしょう。
なお、今回の動画では、私のMOD環境ではゾーイのポジションはサキュバスなのでロシェルのポジションのサキュバスとマップ内で出会ってドッペルゲンガー状態になってしまうため、以前に「KIMCHI ZOMBIE 2」というマップで韓国スパの店長役でご出演いただいた「転スラ」のリムルさんに再登場いただきました。
きっとたぶん、サキュバスたちは今回、「呪われた城」の存在が気になったリムルから城内の探索と破壊の依頼でも受けたのでしょう、うん。
※Bot(NPC)は「Left 4 Bots ( Improved A.I.)」と「[Advanced Bot AI] 更多生还者AI功能」のA.I. MODを組み合わせて動いております(同時に使用するには設定変更が必要です)。
※サバイバーのモーションを変更するMODを複数使用しています。
※近接武器とピストル・マグナムを同時持ちできるMODを使用しています。
※キャンペーン開始時にマグナムを所持しているMODを使用しています。
※感染者の血の色をグリーンに変えています。また、血が派手に飛び散るようになっています。
※スモーカー、ハンター、ジョッキー、チャージャー、スピッター、ブーマーにエフェクトを追加するMODを使用しています。
サバイバー:
サキュバス(CV:沢城みゆき・別キャラの音声MODを入れています)
砂狼シロコ(CV:小倉唯・ただし、ほとんどはAIボイスによるもの)
ホロウ(CV:釘宮理恵・別キャラの音声MODを入れています)
刹音キル美(CV:しぃ子)
特殊感染者:
タンク=Roshan TANK
ハンター=仙狐(CV:みゆはん・別キャラの音声MODを入れています)
ブーマー=高巻杏(CV: 謎の外国人)
スモーカー=東映版スパイダーマン(CV:香山浩介)
チャージャー=松島空松(CV:中村悠一)
ジョッキー=ネロ(CV:大浦冬華・別キャラの音声MODを入れています)
スピッター=トガヒミコ(CV:藤井ゆきよ・別キャラの音声MODを入れています)
ウィッチ=初音ミク(CV:初音ミク)
Rating説明:
⭐⭐⭐⭐⭐ =傑作!
⭐⭐⭐⭐ =カスタムマップをやるならおススメ!
⭐⭐⭐=そこそこ良く作られてるよ!
⭐⭐=難点はあるけど遊べないものではないよ!
⭐=問題点が多すぎてストレスがたまるよ!