GGirls 「梨・衣」と運命の糸で繋がっている布団ちゃん【2021/11/23】 2021-11-2325 comments 【元動画】声を労り 麻雀ランク https://www.openrec.tv/live/lv81dyl9q89 Tags:切り抜き布団ちゃん村川梨衣梨衣麻雀 25 comments これが館山人の配信力か。 0:15 梨衣 ぺこーらかな キャラの名前じゃなくて、声優の名前をいじるのがノンデリの矜持 コメント一気に盛り上がってて笑う 雀魂って結構な有名声優使ってるんだな。勝手に無名ばっかり使ってると思ってたわ 梨衣って見てお前ら好きそうだなって笑う布団かわいい最近面白いからそろそろ不憫な布団見たいな 小鳥遊←これでタカナシって読むの初めて知ったわ なしころもほんまわろける 運命なんかじゃない、宿命なんだ 笑いを抑えきれなくて口ぐんにゃーなってるのオモロすぎw 流石、総大将なだけあるな 梨衣 総大将の側室にふさわしい パチンコで運を調整してる 梨衣ちゃん普通に可愛い 梨民総大将声優ってコト!? 布団ちゃんて佐々木蔵之介に似てるよね カカロットとスマブラで人気出てきたからそろそろやらかすぞ 梨民専属声優 「なし…ころも…?」 〜少し前〜「とんかっさんどりゃあああああああああああああ! ころもころもころもォ梨民梨民最高ォォォ! 」「あ」「まずい」「ころも!? 」「かっさん!? 」 『最後ツボツボかよぉ……』 未だ記憶に新しい、画面に張り付いて応援した金ネジキ。最初はモデレーターも機能していない枠を適当に連投で荒らすためだけに見ていた。「なし」「ころも」「かっさん」。漢字ですらない平仮名を書き連ねてエンターを押す作業に飽きた頃、空っぽな自分でさえ感じた何かいつもとは違う金ネジキに連投の手は止まっていた。5戦目、10戦目、15戦目、20戦目……そして、40戦目。合計の戦歴は500を超えているだろうにも関わらず、残り9戦の壁は積み重ねてきた戦いの上にたっても金ネジキ撃破の予兆を感じさせることはなかった。 それでも、何か違うと感じていた。 瞼を下ろすことすら忘れ、喉にしじまを飼いながら見守った宿命の金ネジキ戦——自分は初めて「加藤純一最強! 加藤純一最強! 」と力強くエンターを押した。 これが加藤純一なのか……! ここ数年来感じることのなかった、何故か体の奥底から溢れてきた熱さに戸惑いを覚えた。涙を流すなどとそんな美しいものではない。もっと泥臭い、手を挙げて飛び跳ねたくなる幼稚な感情だ。 「加藤純一最強! 加藤純一最強! 」 まさかこんなところで連投していた経験が生きるとはな……迷惑をかけるわけでも、荒らすためでもない。自分は誰かを讃えるために行動が出来るんだな。そんなことを感じて嬉しくなった。 翌日、珍しく朝八時に起きた自分は部屋の扉の前で物音が鳴っていることに気づいた。母親は九時から出勤で、それまでに扉の前に冷めても食べられる食事を置いてくれている。「アッアッ……母さん……」 自分の声にびっくりしたのか、少し雑にプレートを置く音が聞こえた。「起きていたの? ナシ夫?」「うん」「そう……今日もご飯置いてるから、お昼は下で冷凍モノをチンして食べなさいよ」「うん」「あと……」 一週間ぶりの母親との会話が少し恥ずかしく感じた。「役所から就職支援活動のチラシ貰ってきたから、目を通すだけでもしてみない? いきなり働くなんてこと言わないから、まずは一歩だけでも……」「……っ!」 ——うるさい! 思わず出そうになった言葉を無理やり手のひらで押さえつける。これで見限られて食事が出されなくなったらどうしようという不安からだ。「少しずつお母さんと頑張ろう。いきなり大きなことしちゃえば絶対に失敗するから。一歩ずつね」 少しずつ……そう言われ、昨夜見た加藤純一の金ネジキを思い出す。加藤純一の金ネジキ挑戦は一年を越え、ようやくクリアした集大成の企画。自分なんかよりも忙しいに決まっているのに毎日少しずつ経験を貯めてクリアしたのだ。 自分にも出来るのかな……。 トラウマが過ぎる。就職活動に失敗して、近所の人が自分を見る目はまるでグランブルだった。だが、加藤純一の言葉が脳裏を埋める。『勝つまでやるから挑戦した時点で俺の勝ち』『お前らも頑張れよ。俺はネジキに勝った。だからこの奇蹟に続け』「……………………ウン」 頑張ってみよう。ただ、そう思った。 「来月からいよいよ仕事か」 支援活動に頼った自分は順調に働き先が見つかった。仕事先では寮生活になるため、今日は持っていく物を選別するために部屋の整理に来たのだ。「しばらくパソコン、付けてないな……」 あの日、金ネジキを見たパソコンは埃被っていた。電源ボタンを押すと画面の向こう側に拘っていた腐った自分に戻るようで無意識に避けていたのだ。しかし、今はもう仕事も決まって過去の自分に打ち勝つことは出来るだろう。そんなことも思い出として乗り越えるために自分はパソコンを立ち上げた。「……加藤さんは配信してないのか」 スリープにしていたパソコンはすぐに付き、YouTubeのサイトを映していた。jun channelを見るがライブになっていない。「ん……?」 ふと、視界の右端。ダウンロードしたアプリから通知があった。【オプレクからの通知】と書かれたそれは誰かの配信通知だった。「総d……布団ちゃん、配信中なのか」 布団ちゃんはオプレクの中でもトップの配信者であり、自分がかつて所属していた梨民という組織の総大将だ。カテゴリを見ると麻雀、有名なアプリゲームをやっているようだ。『このゲーム、いろんなキャラがいるんだな。声優も有名な人ばっかじゃん』『麻雀よりも(サンプルボイス)が楽しいわ』 梨民から脱退した自分が布団ちゃんの配信を見て良いのか逡巡したが、梨民じゃない自分だからこそ楽しめることもあるだろうと暫く見ることにした。『ん、ん……むらかわ』 梨衣——りえ、と読むんだよな。初めて見た声優の名前だが、偶然母親と同じ名前だったから自分はすぐに読めた。慣れない人だと初見では読めないかもしれない。『——なしころも』「…………え?」 布団ちゃんは今なんて読んだんだ? 明らかにりえじゃなかった。いくら布団ちゃんが専卒とはいえ、大人なら当たり前に読めるはずだ。ましてや総、布団ちゃんは医療関係で働いている。仕事場で名前を見ることは多いはずだ。総大、布団ちゃんはわざと間違えたのだろうか。しかし、総大s、布団ちゃんがそんなしょうもないことをするとは思えない。「なし…ころも…?」 なぜ総大将はそんなことを言ったんだろう? ふと右端を見ると、先ほど同じように通知が来ている。『加藤純一がオンラインになりました』。「……かっさん配信始めたのか」 打たなきゃいけない。 打たないと。 打たなきゃいけない。 打たないと。 打たなきゃ……。 ファンは怒って良い 身内ネタが一番笑える 梨衣愛用しとるわ やっぱり闘う宿命なんだな…;; コメントを残すコメントを投稿するにはログインしてください。
「なし…ころも…?」 〜少し前〜「とんかっさんどりゃあああああああああああああ! ころもころもころもォ梨民梨民最高ォォォ! 」「あ」「まずい」「ころも!? 」「かっさん!? 」 『最後ツボツボかよぉ……』 未だ記憶に新しい、画面に張り付いて応援した金ネジキ。最初はモデレーターも機能していない枠を適当に連投で荒らすためだけに見ていた。「なし」「ころも」「かっさん」。漢字ですらない平仮名を書き連ねてエンターを押す作業に飽きた頃、空っぽな自分でさえ感じた何かいつもとは違う金ネジキに連投の手は止まっていた。5戦目、10戦目、15戦目、20戦目……そして、40戦目。合計の戦歴は500を超えているだろうにも関わらず、残り9戦の壁は積み重ねてきた戦いの上にたっても金ネジキ撃破の予兆を感じさせることはなかった。 それでも、何か違うと感じていた。 瞼を下ろすことすら忘れ、喉にしじまを飼いながら見守った宿命の金ネジキ戦——自分は初めて「加藤純一最強! 加藤純一最強! 」と力強くエンターを押した。 これが加藤純一なのか……! ここ数年来感じることのなかった、何故か体の奥底から溢れてきた熱さに戸惑いを覚えた。涙を流すなどとそんな美しいものではない。もっと泥臭い、手を挙げて飛び跳ねたくなる幼稚な感情だ。 「加藤純一最強! 加藤純一最強! 」 まさかこんなところで連投していた経験が生きるとはな……迷惑をかけるわけでも、荒らすためでもない。自分は誰かを讃えるために行動が出来るんだな。そんなことを感じて嬉しくなった。 翌日、珍しく朝八時に起きた自分は部屋の扉の前で物音が鳴っていることに気づいた。母親は九時から出勤で、それまでに扉の前に冷めても食べられる食事を置いてくれている。「アッアッ……母さん……」 自分の声にびっくりしたのか、少し雑にプレートを置く音が聞こえた。「起きていたの? ナシ夫?」「うん」「そう……今日もご飯置いてるから、お昼は下で冷凍モノをチンして食べなさいよ」「うん」「あと……」 一週間ぶりの母親との会話が少し恥ずかしく感じた。「役所から就職支援活動のチラシ貰ってきたから、目を通すだけでもしてみない? いきなり働くなんてこと言わないから、まずは一歩だけでも……」「……っ!」 ——うるさい! 思わず出そうになった言葉を無理やり手のひらで押さえつける。これで見限られて食事が出されなくなったらどうしようという不安からだ。「少しずつお母さんと頑張ろう。いきなり大きなことしちゃえば絶対に失敗するから。一歩ずつね」 少しずつ……そう言われ、昨夜見た加藤純一の金ネジキを思い出す。加藤純一の金ネジキ挑戦は一年を越え、ようやくクリアした集大成の企画。自分なんかよりも忙しいに決まっているのに毎日少しずつ経験を貯めてクリアしたのだ。 自分にも出来るのかな……。 トラウマが過ぎる。就職活動に失敗して、近所の人が自分を見る目はまるでグランブルだった。だが、加藤純一の言葉が脳裏を埋める。『勝つまでやるから挑戦した時点で俺の勝ち』『お前らも頑張れよ。俺はネジキに勝った。だからこの奇蹟に続け』「……………………ウン」 頑張ってみよう。ただ、そう思った。 「来月からいよいよ仕事か」 支援活動に頼った自分は順調に働き先が見つかった。仕事先では寮生活になるため、今日は持っていく物を選別するために部屋の整理に来たのだ。「しばらくパソコン、付けてないな……」 あの日、金ネジキを見たパソコンは埃被っていた。電源ボタンを押すと画面の向こう側に拘っていた腐った自分に戻るようで無意識に避けていたのだ。しかし、今はもう仕事も決まって過去の自分に打ち勝つことは出来るだろう。そんなことも思い出として乗り越えるために自分はパソコンを立ち上げた。「……加藤さんは配信してないのか」 スリープにしていたパソコンはすぐに付き、YouTubeのサイトを映していた。jun channelを見るがライブになっていない。「ん……?」 ふと、視界の右端。ダウンロードしたアプリから通知があった。【オプレクからの通知】と書かれたそれは誰かの配信通知だった。「総d……布団ちゃん、配信中なのか」 布団ちゃんはオプレクの中でもトップの配信者であり、自分がかつて所属していた梨民という組織の総大将だ。カテゴリを見ると麻雀、有名なアプリゲームをやっているようだ。『このゲーム、いろんなキャラがいるんだな。声優も有名な人ばっかじゃん』『麻雀よりも(サンプルボイス)が楽しいわ』 梨民から脱退した自分が布団ちゃんの配信を見て良いのか逡巡したが、梨民じゃない自分だからこそ楽しめることもあるだろうと暫く見ることにした。『ん、ん……むらかわ』 梨衣——りえ、と読むんだよな。初めて見た声優の名前だが、偶然母親と同じ名前だったから自分はすぐに読めた。慣れない人だと初見では読めないかもしれない。『——なしころも』「…………え?」 布団ちゃんは今なんて読んだんだ? 明らかにりえじゃなかった。いくら布団ちゃんが専卒とはいえ、大人なら当たり前に読めるはずだ。ましてや総、布団ちゃんは医療関係で働いている。仕事場で名前を見ることは多いはずだ。総大、布団ちゃんはわざと間違えたのだろうか。しかし、総大s、布団ちゃんがそんなしょうもないことをするとは思えない。「なし…ころも…?」 なぜ総大将はそんなことを言ったんだろう? ふと右端を見ると、先ほど同じように通知が来ている。『加藤純一がオンラインになりました』。「……かっさん配信始めたのか」 打たなきゃいけない。 打たないと。 打たなきゃいけない。 打たないと。 打たなきゃ……。
25 comments
これが館山人の配信力か。
0:15 梨衣
ぺこーらかな
キャラの名前じゃなくて、声優の名前をいじるのがノンデリの矜持
コメント一気に盛り上がってて笑う
雀魂って結構な有名声優使ってるんだな。勝手に無名ばっかり使ってると思ってたわ
梨衣って見てお前ら好きそうだなって笑う布団かわいい
最近面白いからそろそろ不憫な布団見たいな
小鳥遊←これでタカナシって読むの初めて知ったわ
なしころもほんまわろける
運命なんかじゃない、宿命なんだ
笑いを抑えきれなくて口ぐんにゃーなってるのオモロすぎw
流石、総大将なだけあるな
梨衣
総大将の側室にふさわしい
パチンコで運を調整してる
梨衣ちゃん普通に可愛い
梨民総大将声優ってコト!?
布団ちゃんて佐々木蔵之介に似てるよね
カカロットとスマブラで人気出てきたからそろそろやらかすぞ
梨民専属声優
「なし…ころも…?」
〜少し前〜
「とんかっさんどりゃああああああああ
あああああ! ころもころもころもォ梨民梨民最高ォォォ! 」
「あ」
「まずい」
「ころも!? 」
「かっさん!? 」
『最後ツボツボかよぉ……』
未だ記憶に新しい、画面に張り付いて応援した金ネジキ。最初はモデレーターも機能していない枠を適当に連投で荒らすためだけに見ていた。「なし」「ころも」「かっさん」。漢字ですらない平仮名を書き連ねてエンターを押す作業に飽きた頃、空っぽな自分でさえ感じた何かいつもとは違う金ネジキに連投の手は止まっていた。5戦目、10戦目、15戦目、20戦目……そして、40戦目。合計の戦歴は500を超えているだろうにも関わらず、残り9戦の壁は積み重ねてきた戦いの上にたっても金ネジキ撃破の予兆を感じさせることはなかった。
それでも、何か違うと感じていた。
瞼を下ろすことすら忘れ、喉にしじまを飼いながら見守った宿命の金ネジキ戦——自分は初めて「加藤純一最強! 加藤純一最強! 」と力強くエンターを押した。
これが加藤純一なのか……! ここ数年来感じることのなかった、何故か体の奥底から溢れてきた熱さに戸惑いを覚えた。涙を流すなどとそんな美しいものではない。もっと泥臭い、手を挙げて飛び跳ねたくなる幼稚な感情だ。
「加藤純一最強! 加藤純一最強! 」
まさかこんなところで連投していた経験が生きるとはな……迷惑をかけるわけでも、荒らすためでもない。自分は誰かを讃えるために行動が出来るんだな。そんなことを感じて嬉しくなった。
翌日、珍しく朝八時に起きた自分は部屋の扉の前で物音が鳴っていることに気づいた。母親は九時から出勤で、それまでに扉の前に冷めても食べられる食事を置いてくれている。
「アッアッ……母さん……」
自分の声にびっくりしたのか、少し雑にプレートを置く音が聞こえた。
「起きていたの? ナシ夫?」
「うん」
「そう……今日もご飯置いてるから、お昼は下で冷凍モノをチンして食べなさいよ」
「うん」
「あと……」
一週間ぶりの母親との会話が少し恥ずかしく感じた。
「役所から就職支援活動のチラシ貰ってきたから、目を通すだけでもしてみない? いきなり働くなんてこと言わないから、まずは一歩だけでも……」
「……っ!」
——うるさい!
思わず出そうになった言葉を無理やり手のひらで押さえつける。これで見限られて食事が出されなくなったらどうしようという不安からだ。
「少しずつお母さんと頑張ろう。いきなり大きなことしちゃえば絶対に失敗するから。一歩ずつね」
少しずつ……そう言われ、昨夜見た加藤純一の金ネジキを思い出す。加藤純一の金ネジキ挑戦は一年を越え、ようやくクリアした集大成の企画。自分なんかよりも忙しいに決まっているのに毎日少しずつ経験を貯めてクリアしたのだ。
自分にも出来るのかな……。
トラウマが過ぎる。就職活動に失敗して、近所の人が自分を見る目はまるでグランブルだった。だが、加藤純一の言葉が脳裏を埋める。
『勝つまでやるから挑戦した時点で俺の勝ち』
『お前らも頑張れよ。俺はネジキに勝った。だからこの奇蹟に続け』
「……………………ウン」
頑張ってみよう。ただ、そう思った。
「来月からいよいよ仕事か」
支援活動に頼った自分は順調に働き先が見つかった。仕事先では寮生活になるため、今日は持っていく物を選別するために部屋の整理に来たのだ。
「しばらくパソコン、付けてないな……」
あの日、金ネジキを見たパソコンは埃被っていた。電源ボタンを押すと画面の向こう側に拘っていた腐った自分に戻るようで無意識に避けていたのだ。しかし、今はもう仕事も決まって過去の自分に打ち勝つことは出来るだろう。そんなことも思い出として乗り越えるために自分はパソコンを立ち上げた。
「……加藤さんは配信してないのか」
スリープにしていたパソコンはすぐに付き、YouTubeのサイトを映していた。jun channelを見るがライブになっていない。
「ん……?」
ふと、視界の右端。ダウンロードしたアプリから通知があった。【オプレクからの通知】と書かれたそれは誰かの配信通知だった。
「総d……布団ちゃん、配信中なのか」
布団ちゃんはオプレクの中でもトップの配信者であり、自分がかつて所属していた梨民という組織の総大将だ。カテゴリを見ると麻雀、有名なアプリゲームをやっているようだ。
『このゲーム、いろんなキャラがいるんだな。声優も有名な人ばっかじゃん』『麻雀よりも(サンプルボイス)が楽しいわ』
梨民から脱退した自分が布団ちゃんの配信を見て良いのか逡巡したが、梨民じゃない自分だからこそ楽しめることもあるだろうと暫く見ることにした。
『ん、ん……むらかわ』
梨衣——りえ、と読むんだよな。初めて見た声優の名前だが、偶然母親と同じ名前だったから自分はすぐに読めた。慣れない人だと初見では読めないかもしれない。
『——なしころも』
「…………え?」
布団ちゃんは今なんて読んだんだ? 明らかにりえじゃなかった。いくら布団ちゃんが専卒とはいえ、大人なら当たり前に読めるはずだ。ましてや総、布団ちゃんは医療関係で働いている。仕事場で名前を見ることは多いはずだ。総大、布団ちゃんはわざと間違えたのだろうか。しかし、総大s、布団ちゃんがそんなしょうもないことをするとは思えない。
「なし…ころも…?」
なぜ総大将はそんなことを言ったんだろう? ふと右端を見ると、先ほど同じように通知が来ている。『加藤純一がオンラインになりました』。
「……かっさん配信始めたのか」
打たなきゃいけない。
打たないと。
打たなきゃいけない。
打たないと。
打たなきゃ……。
ファンは怒って良い
身内ネタが一番笑える
梨衣愛用しとるわ
やっぱり闘う宿命なんだな…;;