物語は、元風俗嬢の主人公・ちひろが、とある海辺の町の小さなお弁当屋さんで働きながら、心に傷や悩みを抱えて上手く生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの人々の生き方に影響を与えていく。
原作漫画「ちひろさん」は、『凪のお暇』などを連載している月刊漫画誌『Elegance イブ』(秋田書店刊)で2013 年から2018年にわたって第一部が連載された傑作漫画。元風俗嬢のお弁当屋さん・ちひろの常識にとらわれない言動が女性を中心とした読者に強く支持され、ちひろの発する名言がWEB・SNSでも話題となっている。著名人にも原作ファンが多く、人気作家・ 島本理生(『ナラタージュ』等)が、TBS王様のブランチの中で、“元気が出るおススメの本”として「ちひろさん」を紹介。「完璧になんて、なろうとしなくていい」と優しく訴えかけ、 各方面から熱狂的な支持を得続けている。
急スピードで変わり続ける時代の中で、なにが正しくて、なにが間違っているのか。のびのびと心のままに孤独を謳歌する主人公・ちひろは新たな時代の生きるヒントとなる。WEB上のレビューでは、「この漫画に救われた」「こんな風に生きていきたい」といった声や、「まるで絵ある哲学書」「読む者の自意識が問われる極めて恐ろしい書物」といった形容もされ、熱烈に支持されている。
主人公「ちひろ」を演じるのは、昨年大ヒットした『花束みたいな恋をした』や今年公開した『前科者』に続く主演映画作品となり、Netflix作品には、今回が初出演となる有村架純。「元・風俗嬢」という、これまでのイメージを覆す役柄を演じる。
監督は、『愛がなんだ』、『his』、『アイネクライネナハトムジーク』など数々の話題作を手掛け、昨年スマッシュヒットを飛ばした『街の上で』、2022年11月に公開を予定している『窓辺にて』など、今若者を中心に熱狂的な支持を集め、最も影響力のある映画監督のひとりである今泉力哉。原作漫画を読んで、「ああ、この寂しさを知っている。なんだろう、この懐かしい気持ちは」と感じたという恋愛映画の名手が、“恋愛を必要としない主人公”を全身全霊で描き出す。
コロナ禍を経て世界がいまだかつてないスピードで変わり続ける中で、心のままに生きることの大切さ、孤独と向き合うことの尊さを描き、心が浄化されるような、小さな奇跡を描く作品が誕生する。
『ちひろさん』
2023年2月23日(木・祝)より、Netflix全世界配信&新宿武蔵野館にて劇場公開
原作:安田弘之「ちひろさん」(秋田書店「秋田レディース・コミックス・デラックス」刊)
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織 今泉力哉
出演:有村架純
配給:アスミック・エース
【ストーリー】 彼女に会えば、世界が変わる。元・風俗嬢のちひろは、フラリと立ち寄った海辺の町で、あるお弁当屋の味に魅了されて、そこで働き始める。あっけらかんとした笑顔に、くだけたお喋り。彼女は風俗で働いていた過去も隠さない。軽やかに、そして心のままに日々を営む彼女の周りには、いつしか“生きづらさ”を感じた人間たちが集まってくる。家族との関係を上手く築けず、周りとも上手く馴染めない女子高生、伝えたいことを伝えられず暴力に訴えてしまう少年、父親との過去に悩みながら、いつ暴発する分からない凶暴な自分を抑え込もうとしている青年。やがて彼女に影響を受けた者たちは、彼女を慕っていくようになるが…。
©2023AsmikAce,Inc.©安田弘之(秋田書店)2014
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