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猛毒を持ち、その毒性は死に至らしめることもある魚――フグ。その危険性から世界では輸入を禁止する国がある一方、日本人は、何百年にもわたって「食べるのをやめる」のではなく、“どう食べるか”を追求し続けてきた。
このたび、その知られざる奥深い世界を映し出すドキュメンタリー映画『GUN FISH あなたの知らないフグの世界』が2026年9月4日(金)より、テアトル新宿にて公開することが決定。

厳格な免許制度。試験に人生を賭ける料理人たち。“危険”を“美味”へ変える職人たちの技と美学。フグをめぐる世界は、“毒”があるからこそ生まれた驚きとロマンに満ちている。
「下関ではフグは獲れない」「フグの毒はフグ自身が作っているわけではない」――そんな、思わず誰かに話したくなるトリビアも満載だ。
本作には、一流料理人、ミシュランシェフ、フグ毒研究者、下関や築地の目利き職人など、多彩な人々が登場する。さらには、合法的な肝食解禁を目指す人々など、新たな可能性に挑む人々の姿も映し出す。
中でも大きな軸となるのが、東京都ふぐ調理師試験に挑む若き料理人・行木由香里(なめき・ゆかり)の姿だ。「最低100本は捌かないと受からない」と言われる厳しい試験に向けて、人一倍不器用な彼女は何度も壁にぶつかりながらフグと向き合っていく。一歩間違えれば人の命に関わる食材だからこそ求められる技術と責任。悩み、迷いながらも成長していく行木の姿は、フグ文化を支える人々の情熱と誇りを象徴する存在として、本作の大きな見どころのひとつとなっている。

本作の監督を務める宇野航は、フグの面白さに魅せられ、この映画の制作をスタートさせた。その思いはやがて、自ら会社を辞め、私財を投じて取材・制作に打ち込む決断へとつながる。料理人、研究者、漁師、流通関係者、愛好家――。10年にわたりフグに関わるさまざまな人々を取材し続ける中で、宇野監督はフグをめぐる文化や歴史、そしてそこに人生を懸ける人々の熱量を記録してきた。
さらに取材の過程では、自ら「大阪府ふぐ取扱登録者」の資格も取得。映画を撮るために始まった取材だったが、フグの奥深さを知るほど、その興味はますます深まっていった。そんな宇野監督が、「いつまでも残り続けるオンリーワンの映画を目指した」と語る本作には、監督が10年を費やしてもなお追いかけたくなるフグの魅力と、その世界に生きる人々の熱量が詰まっている。
そして本作のナレーションを担当するのは俳優・斎藤工。唯一無二の存在感と落ち着いた語りで、観客を奥深いフグの世界へと誘う。斎藤は、本作への参加に際し、「知っているつもりだった日本の食文化の奥に、これほどの覚悟と美しさが息づいていたことに、静かに頭が下がります」とコメントを寄せた。

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#GUNFISH #フグ #斎藤工