パク・ヒョンシク、日本初ファンコンサートでファンを魅了「みなさんの幸せがぼくの幸せ」 『花郎<ファラン>』などOSTメドレーも



パク・ヒョンシク、日本初ファンコンサートでファンを魅了「みなさんの幸せがぼくの幸せ」 『花郎<ファラン>』などOSTメドレーも

韓国の俳優パク・ヒョンシクが14日、千葉・幕張メッセ幕張イベントホールにて、日本で初めてのファンコンサート『BEGINNING』を開催。1日にリリースされたばかりの初の日本ソロアルバム『PARK HYUNGSIK 1st Japan Mini Album [BEGINNING]』を携えての来日公演で、開演前から会場は熱気に包まれた。

【写真】黒のジャケット姿で歌唱するパク・ヒョンシク

 俳優として『花郎〈ファラン〉』『ハピネス -守りたいもの-』『ドクタースランプ』『埋もれた心』など数々の話題作に出演し、韓国国内外で幅広い支持を集めてきたパク・ヒョンシク。画面越しに親しんできた姿を、日本で“アーティスト”として目にすることができるという特別な時間に、多くのファンが胸を高鳴らせていた。

黒いジャケットにビジューをあしらった衣装でステージ中央上段から登場。オープニングを飾ったのはアルバム収録曲「Shine on you」。「君にだけ届けたい」と語りかけるように歌い、会場全体が静かに引き込まれていく。「久しぶりに皆さんに会えてうれしいです。本当に会いたかったです!」とあいさつをすると、観客席から大歓声が沸き起こる。さらに「『BEGINNING』というタイトルには、新しいスタートを僕と皆さんで一緒に刻みたいという思いを込めました」と語り、この夜のテーマを自ら示した。

序盤の大きなハイライトとなったのは、ファンの要望に応えて用意されたOSTメドレー。いずれもヒョンシク自身が出演したドラマの劇中歌で構成されており、俳優としての歩みを振り返るような流れになった。『青春ウォルダム~運命を乗り越えて』の「つぼみ」では、歌詞の一つ一つを大切に歌い、静かで落ち着いた雰囲気を作り出した。続く『力の強い女 ト・ボンスン』の「Because of you」では、センターステージまで歩きながら力強く歌い、会場からは大きな歓声が上がった。『花郎〈ファラン〉』の「I’ll Be Here」では丁寧に言葉を紡ぎ、『ドクタースランプ』の「Lean On Me」はバンドサウンドと切ない声が重なり、しっとりとした空気に包まれた

曲間にはVCR映像も挿入され、舞台の緊張感を和らげる演出でファンを楽しませた。画面には「ONヒョンシク」と「OFFヒョンシク」という2人のヒョンシクが登場。公の場では誠実で愛嬌のあるONヒョンシク、私生活ではねぼすけで食いしん坊なOFFヒョンシク。互いにインタビュー形式で語り合いながら、鶏肉サラダ派とトッポッキ派という食の嗜好の違いや、ファッション観について語る姿は会場を笑いで包み込んだ。最後には「ONもOFFも、皆さんを愛する気持ちは同じ」と締めくくられ、ステージに立つ彼の根底にある“ファンへの変わらぬ想い”を浮き彫りにした。

中盤には、事前にファンクラブで募集した質問に答えるコーナーが設けられ、ファンの声に直接応えることで一層距離を縮めた。「自分の一番好きなところは?」という問いには「性格」と答え、「友達の中には、僕の名前を“全部好き”と携帯電話に登録してくれている人もいる。友達の提案にはたいてい合わせますし、一緒にいられるなら何でもいいと思える」と語り、友人を優先する自分の“性格の良さ”を笑いながらアピール。髪型の話題では「今の黒髪センター分けが好き」と語り、「カッコいいですか?」と問いかけると、観客から「カッコいい!」と即答されて照れ笑いを浮かべる姿も。

「どんな時に一番幸せを感じるか」という問いには「今です!」と即答。「準備しているときは不安もあるけれど、ステージで皆さんからの愛を受け取ると、どこからか力が湧いてくるんです」と語り、会場からは温かな拍手が起きた。また、寝るときはどんな姿か尋ねられると、最初は寝相について語ったが、観客が知りたいのは服装だと気づき、最終的に「僕はパジャマを着て寝ます」と日本語で答えるちゃめっ気も見せた。

「日本で1ヶ月過ごせるならどこに行きたいか」という質問では、最初に「東京」と答えたものの、客席から「北海道!」「福岡!」と各地の声が飛び交うと「訂正します、日本全国ツアー!」と機転を利かせた返答で会場を沸かせ、「必ず実現したい」と語る姿に、観客は大きな拍手を送った。一番好きな日本語については「昨日覚えた『ぶつぶつ』。僕にぴったりみたい」と答えて笑わせつつ、「『愛してる』『君が好き』も好き」と真っ直ぐに伝える。さらに「人生で一番記憶に残っている時」にも「今日です」と答え、初のソロアルバム発売とファンコンサートを同時に迎えられた喜びを噛みしめた。