2019年に映画『小さな恋のうた』で俳優デビューを果たした眞栄田郷敦。ストイックな姿勢と端正なルックスで瞬く間に注目を集め、若手俳優として確実に存在感を高めてきた。そんな彼のキャリアにおいて、いくつかの出会いと作品が大きな転機をもたらしている。今回、彼自身が語った「ターニングポイント」と、そこから生まれた“執着”の意味に迫る。
郷敦が俳優の道を歩むことになったのは、スタッフから声をかけられたことがきっかけだった。全く知らない世界に足を踏み入れた当初は、自分がどう振る舞うべきか分からず、ただ必死に現場をこなす日々だったという。そんな彼にとって大きな衝撃となったのが、女優・二階堂ふみとの出会いだった。
ドラマ『プロミス・シンデレラ』で二階堂と共演した際、彼女の姿勢に深く感銘を受けた。脚本を徹底的に読み込み、疑問を持った箇所は監督やスタッフと密に話し合う。そのプロフェッショナルな姿を目の当たりにし、郷敦は「役を深く理解してこそ命を宿せる」という真理を学んだ。彼女へのリスペクトはあまりにも強く、写真集の撮影をお願いした際も「話しかけられないほど緊張した」と笑いながら語る。その経験は、彼に現場での姿勢を大きく変えさせた。
以降、郷敦は自分が演じる役を徹底的に理解しようと努め、脚本に疑問があれば必ず監督に相談するようになった。制作陣と真剣に議論し、妥協することなく作品づくりに向き合う。その姿勢は、現場の士気を高める原動力にもなった。
そして今、9月5日公開の映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』では、“執着”をテーマにした物語に挑む。では、彼にとって「執着」とは何を意味するのか。郷敦は過去の経験を振り返りながら答える。
彼が強く執着を感じたのは、映画『東京リベンジャーズ』の現場だった。当時はまだ経験が浅く、共演者たちは実力派ぞろい。圧倒的な力の差を感じ、「勝てる人が一人もいない」と悔しさを覚えた。その悔しさが彼の中で強烈な火となり、「いつか必ず全員を超えてやる」と心に誓ったのだ。
しかしその道のりは果てしなく遠い。自分が成長しても、周囲の俳優たちもまた成長を続けていく。ゴールは見えない。だがその見えない目標こそが、彼を突き動かす「執着」そのものである。悔しさをバネにし、尊敬を力に変えて挑み続ける姿勢は、まさに彼の原動力となっている。
これまでのキャリアを振り返れば、挑戦と学びの連続だ。デビュー作『小さな恋のうた』から始まり、『東京リベンジャーズ』シリーズで悔しさを経験し、『カラダ探し』や『ゴールデンカムイ』、『ブルーピリオド』など話題作で存在感を発揮。2025年には『ババンババンバンバンパイア』といったユニークな作品にも挑戦し、ジャンルを問わず多彩な役柄を演じている。
眞栄田郷敦はまだ25歳。だが、彼の歩みは既に「ただの若手」ではなく、一人の表現者として強い意志を持っていることを示している。尊敬する先輩から学び、悔しさを力に変え、現場で妥協せず役に挑む。その積み重ねが、彼を唯一無二の俳優へと成長させている。
「執着」とは、あきらめないことの象徴だ。いつか到達したい理想が見えなくても、挑み続ける姿勢そのものが彼の俳優人生を形づくっている。観客はそんな彼の成長を見守りながら、次の作品に期待を寄せている。
眞栄田郷敦の未来は、まだ果てしなく広がっている。悔しさも尊敬も、執着も情熱も、すべてを糧にして歩み続ける彼の姿は、多くの人に勇気を与えるだろう。俳優として、そして一人の人間として。彼の挑戦は、これからも続いていく。
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