【NETFLIX必見】山田孝之×仲野太賀!白石和彌監督が描く、CGなしの壮絶チャンバラ時代劇『十一人の賊軍』徹底解説【幕末の動乱に立ち向かう男たちの物語】歴史の闇に埋もれた真実



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映画『十一人の賊軍』

あらすじ(約2分)
時は1868年。江戸は無血開城し、徳川幕府は降伏した。しかし、幕府に忠誠を誓う東北諸藩は奥羽越列藩同盟を結び、新政府に抵抗の姿勢を見せ、ここに戊辰戦争が勃発。新潟の新発田藩は既に新政府への恭順を決めていたが、周囲を佐幕派に囲まれていたため、対応を誤ると周辺諸藩の侵攻を受ける恐れがあった。幼い藩主・溝口直正に代わり政治を束ねる家老・溝口内匠(みぞぐち たくみ)は、官軍の攻撃で廃墟と化した長岡城の二の舞だけは避けたいと考えていた。しかし、新発田藩の態度に不信感を抱いた奥羽越列藩同盟軍は城下に押し掛け、藩主直正への面会を求める。それをのらりくらりとかわしていたが、間もなく官軍の先遣隊が侵入してくるという情報が入る。城下でぶつかれば戦は避けられぬことから、10人の死刑囚に赦免を条件に決死隊として国境の砦に長岡藩の残党として籠らせ、列藩同盟軍が城下から立ち去るまで時間稼ぎをすることにした。その指揮官として、佐幕思想の強い道場主・鷲尾兵士郎を任じ、娘の婚約者ら数名の侍を監視役として配備する。

映画『十一人の賊軍』は、2024年11月1日に公開された時代劇アクション映画です。本作は、名脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットをもとに、白石和彌監督が60年の時を経て映画化した作品です。 山田孝之さんと仲野太賀さんがダブル主演を務めています。公開初週末に興行収入1億円を記録し、初登場4位となりました。

監督と出演者
監督:白石和彌
白石和彌監督は、リアリズムとハードアクションを得意とする日本の映画監督です。代表作には、『凶悪』(2013年)、『孤狼の血』(2018年)、『死刑にいたる病』(2022年)などがあります。特に『孤狼の血』は、第42回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞するなど高い評価を得ました。最新作である今作は、集団抗争時代劇への憧れを持って制作に臨んだと語っています。

出演者:山田孝之(駕籠政役)カゴマサ
山田孝之さんは、日本を代表する実力派俳優です。代表作には、『電車男』(2005年)、『クローズZERO』(2007年)、『闇金ウシジマくん』シリーズ(2012年~)などがあります。本作では、罪人のリーダー格である駕籠政を演じています。
仲野太賀(鷲尾兵士郎役)
仲野太賀さんは、若手俳優として注目を集めています。代表作には、『今日から俺は!!』(2018年)、『静かなるドン』(2021年)、『この恋あたためますか』(2020年)などがあります。本作では、藩の名士である兵士郎を演じています。 仲野太賀さんは、直心影流(じきしんかげりゅう)の使い手を演じるため、半年前から稽古を積み、見事な殺陣を披露しています。
尾上右近(赤丹役)
歌舞伎俳優として活躍する尾上右近さんは、近年映像作品にも進出しています。本作では、賭博の罪で捕らえられた赤丹を演じています。
鞘師里保(なつ役)
元モーニング娘。のメンバーで、現在は女優として活動する鞘師里保さんは、本作で火付けの罪で捕らえられたなつを演じています。
佐久本宝(ノロ役)
佐久本宝さんは、『怒り』(2016年)で注目を集めた若手俳優です。本作では、脱獄幇助の罪で捕らえられたノロを演じています。
千原せいじ(引導役)
お笑いコンビ・千原兄弟の兄として知られる千原せいじさんは、俳優としても活躍しています。本作では、女犯の罪で捕らえられた引導を演じています。
岡山天音(おろしや役)
岡山天音さんは、個性的な役柄で注目を集める俳優です。本作では、密航の罪で捕らえられたおろしやを演じています。
松浦祐也(三途役)
松浦祐也さんは、数多くの映画やドラマに出演する実力派俳優です。本作では、一家心中の罪で捕らえられた三途を演じています。
一ノ瀬颯(二枚目役)
一ノ瀬颯さんは、若手俳優として注目されています。本作では、姦通の罪で捕らえられた二枚目を演じています。
小柳亮太(辻斬役)
小柳亮太さんは、舞台を中心に活躍する俳優です。本作では、辻斬りの罪で捕らえられた辻斬を演じています。

本作のアクションシーンは、ワイヤーやCGを使わず、リアリティーを追求したチャンバラが見どころです。白石和彌監督は、リアリズムと迫力あるアクション描写で知られています。本作でも、戊辰戦争の混乱期を舞台に、罪人たちの壮絶な戦闘シーンがリアルに描かれています。
1960年代に東映で制作された『十三人の刺客』や『十一人の侍』などの集団抗争時代劇の精神を受け継ぎ、本作は組織と組織の対立と戦いを描いています。明確な善悪を描かず、多くの命が無慈悲に散っていく様子がリアルに表現されています。
本作は、笠原和夫さんが遺した16ページのプロットをもとに制作されました。笠原和夫といえば昭和の日本映画界を代表する脚本家の重鎮で、緻密で重厚な脚本から数多くの名作が生まれました。彼は事前に徹底した下調べをすることで有名で、代表作の『二百三高地』では、旅順攻防戦の日ごとの天気まで調べ上げた日程表を作成して参考にしたと言われます。『仁義なき戦い』や『県警対組織暴力』そして『二百三高地』などは私も大好きな映画で、彼の脚本家としての優れた功績は多大です。
白石監督は、このプロットに惹かれ、映画化を決意したと語っています。11人の罪人たちは、それぞれ異なる背景や罪を持っています。彼らが生き延びるために協力し、成長していく姿は、観る者の心を打ちます。

また、歴史的背景として、幕末の動乱期や奥羽越列藩同盟、新発田藩の複雑な立場による寝返りや戊辰戦争の流れが史実に基づいて描かれています。歴史的な背景が丁寧に描かれており、歴史ファンにも見応えのある作品となっています。本作には実在の人物をモデルにしたキャラクターが登場します。例えば、鷲尾兵士郎は新発田藩の剣術指南役として実在した人物を基にしています。中でも注目すべきは、阿部サダヲさんが演じる家老の溝口内匠です。彼は、新発田藩の家老として、周囲を敵に囲まれた小国で幼い主君と領民を守るため、生き残るべく 手段をつくしたたくらみ
いろいろな計りごとをめぐらせ人をあざむくこに尽くします。冷酷非情に見える決断をあえて下し、信義に反することすら平気で行います。いずれ死ぬであろう病人とは言え、自ら返り血を浴びながらも刀を振るうその気迫は圧巻で、大願のためには腹を切ることもいとわない覚悟を持っています。彼のキャラクターは、ある意味で策略に長けた人物とも言え、政治家としては極めて有能です。しかし、ドラマの中では冷酷で嫌な最低な人物に見えるところが、逆に面白かったと感じました。このように、複雑で深みのあるキャラクター描写が、本作の魅力を一層引き立てています。

ちなみに他にも歴史上の人物は出ており、
玉木宏さんが演じている新政府軍の参謀山縣狂介(やまがた きょうすけ)をはじめ岩村精一郎(いわむら せいいちろう):新政府軍の人物。浅香航大さんが演じています。米沢藩の色部長門(いろべ ながと):人物。松角洋平さんが演じています。斉藤主計(さいとう かずえ):。駿河太郎さんが演じています。

これらの人物は、戊辰戦争における新発田藩や新政府軍、米沢藩などの要職に就いていた歴史上の人物です。映画では、彼らの史実に基づく役割や人間関係が描かれていますが、ドラマ性を高めるためにフィクションも加えられています。物語の舞台である新発田市でのロケ撮影が行われ、地元の風景や建造物がリアルに再現されています。

映画『十一人の賊軍』は、11人の罪人が歴史の闇に散っていく物語で、血と誇りがテーマとなっています。主要キャストには山田孝之や仲野太賀が名を連ねており、その豪華さが話題になりました。
その中でも特に僕が注目したのがが、爺っつぁん(じっつぁん)の存在です。⻑州出身の剣術家で新発田で強盗殺人をはたらき罪人になりました。「御国に逆らい奉る…」と言い放ちながらの殺陣シーンは圧巻、圧倒的な剣術の腕前です。刀だけでなく槍の使い手としても知られ、他の罪人たちとは一線を画す存在感を放っています。彼は他の罪人たちとは異なり、「生き延びる」ことよりも死に場所を探す男として描かれており、その内面の葛藤が物語に深みを与えています。
この役を演じるのは本山力(もとやま ちから)さんという俳優で、彼は長年エキストラとして時代劇の裏舞台を支えてきました。
今回、彼は初めて名のある役をスクリーンで演じ、その存在感を示しました。彼は、東映京都撮影所の東映剣会に所属する殺陣専門の俳優で、これまでに1000回以上時代劇で斬られ続けてきた“斬られ役のプロ”です。彼がこの重要な役を掴んだのは、ある偶然からでした。

参考リスト
映画: 『十一人の賊軍』
監督: 白石和彌
出演: 山田孝之、仲野太賀、尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力、野村周平

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