映画『フロントライン』小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介が撮影当時を振り返る座談会映像【2025年6月13日公開】



5年前に実際に起きた「ダイヤモンド・プリンセス号」の新型コロナウイルス集団感染を題材にした映画『フロントライン』が、6月13日の公開以来、観客動員数68万人、興行収入9億円を突破。最終興行収入20億円も視野に入るヒットとなっている。3週目を目前に、小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介ら主要キャストによる座談会映像が公開された。

 小栗と松坂の初共演となる本作。最初の撮影は車内でのシーンだったといい、主演の小栗は「ワクワクもしたし、不安もあった」と振り返る。緊張していたという松坂は「撮影の合間に雑談もできて、それで緊張がほぐれたのはよかった」と語った。

 池松と窪塚の撮影初日は、ちょうど4人がそろうシーン。4人で当時を懐かしく語り合い、盛り上がる様子が映像に収められている。完成した作品を観た小栗は「みんながそれぞれ違うものと向き合っていた」と、登場人物たちが抱える葛藤に改めて思いを馳せた。松坂は小栗と窪塚のコンビについて、「この2人のバディ感、どうにかなるという安心感、心で通じ合っている感じがすごく伝わってきて、何度もしびれました」と語った。

 さらに、座談会では撮影の裏話も多数披露。初めて船に乗り込むシーンではキッチングローブが用意されていたこと、自分たちと分からないほどの防護服を着て走ったこと、池松が真田役の役作りで長時間マスクを着け続けていたことなど、思わずもう一度本編を見返したくなるようなエピソードが満載となっている。

 本作は、2020年2月、治療法不明の未知のウイルス感染者10人が確認された豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」で、実際に起きていた事実に基づく物語。日本には当時、大規模なウイルス対策のための機関は存在せず、国は災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMAT(ディーマット/災害派遣医療チーム)に出動を要請した。

 DMATは、医師・看護師・医療事務職らで構成され、地震や洪水といった災害現場に48時間以内に活動を開始できる訓練を受けた専門チーム。しかし、彼らも未知のウイルスへの対応経験はなく、訓練も受けていなかった。それでも、目の前の命を救うために立ち向かった医療従事者や、客船クルーたちの命がけの奮闘が、本作では力強く描かれている。

■あらすじ
 2020年2月、乗客乗員3711人を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されていたこの船内では、すでに感染が拡大し100人を超える乗客が症状を訴えていた。出動要請を受けたのは災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームだった。対策本部で指揮を執るのはDMATを統括する結城英晴(小栗旬)と厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは結城とは旧知の医師・仙道行義(窪塚洋介)と、愛する家族を残し、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たち。

 彼らはこれまでメディアでは一切報じられることのなかった最前線にいた人々であり、治療法不明の未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けた。全世界が経験したパンデミックの最前線にあった事実に基づく物語―。

出演者:
小栗旬
松坂桃李 池松壮亮
森七菜 桜井ユキ
美村里江 吹越満 光石研 滝藤賢一
窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会
制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2025「フロントライン」製作委員会
公式サイト FRONTLINE-MOVIE.JP
公式X @frontline2025
#映画フロントライン

2 comments
  1. 2020年、未知のウィルスの発生により、緊急事態のなかDmatに白羽の矢があたる。生命の危険が予想される現場での、医療行為をされた皆さんの必死の対応を知ることができた事は、私の人生にとって人の存在意義がどれほど尊いことなのか教えていただきました。制作スタッフ、出演者の皆様の真剣勝負の闘いに感謝いたします。

  2. 観ました。
    どこかのシーンがバーン!と見栄えがある、というより、現実に起こったことなので、あぁこんなことあったな、とか確認しながら、自分はあの時こう思ってたけど、最前線では、こんなやり取りがあったんだ…と。
    しみじみ、感じました。
    凄いです。染みます。
    また、観に行きます。

Comments are closed.