King & Prince（通称キンプリ）が8月6日にリリース予定の17枚目のシングル「What We Got ～奇跡はきみと～ / I Know」に、かつてのメンバーである平野紫耀・岸優太・神宮寺勇太が参加したユニット曲のセルフカバーが収録されるという発表があり、ファンの間で大きな話題となっている。
このシングルはダブルAサイドシングルとして、初回限定盤A・B、LIVE盤、通常盤の4形態でリリースされることが決定しているが、特に注目を集めているのは初回限定盤に収録されるセルフカバー3曲の内容である。
セルフカバーされる3曲は、ファンクラブ会員へのアンケート結果をもとにメンバーが選曲したもので、「Lovin’ you」「今君に伝えたいこと」「僕の好きな人」が含まれている。このうち「僕の好きな人」は、2022年にリリースされたアルバム『Made in』に収録された、平野紫耀・岸優太・高橋海人によるユニット楽曲であり、その制作背景には特別なストーリーがある。
作詞・作曲を担当したYUUKI SANO氏は、平野紫耀が提供した“妄想作文”を元に歌詞を作り上げたと語っており、楽曲には平野の感性が深く反映されている。そのため、現在2人体制となっているキンプリ（永瀬廉と高橋海人）がこの曲をセルフカバーするという発表に、SNSではさまざまな意見が飛び交っている。
「紫耀くんが考えた世界観を、別の形で再現するのは違う気がする」「あの3人だからこそ生まれた空気感を壊してほしくない」といった否定的な声も少なくない。また、「れんかい（永瀬＆高橋）がこの曲を歌うことで、思い出が塗り替えられてしまう」と感じるファンも見受けられた。
一方で、「今の2人がこの楽曲を歌うことで、新たな命が吹き込まれるはず」「もう二度と聴けないと思っていた曲を、再び公式に届けてくれることが嬉しい」といった前向きな意見も多く、ファンの受け止め方は二分している。
音楽業界の関係者からも「セルフカバーはグループの過去と未来をつなぐ試みとして意義深い」「ファンの記憶と新しい表現が交錯する貴重な作品になるだろう」との声が上がっており、King & Princeの新たな挑戦として評価されている。
さらに、今回収録される他の2曲にも注目が集まっている。「Lovin’ you」は甘く切ないラブバラードとして多くのファンに愛されてきた曲であり、新たなアレンジでの再解釈に期待が高まっている。「今君に伝えたいこと」もまた、心に響くメッセージソングとして根強い人気があり、2人のハーモニーがどのように進化しているかが注目されている。
キンプリは2018年に6人でデビューし、2021年に岩橋玄樹が脱退。2023年5月には平野紫耀・岸優太・神宮寺勇太の3人がグループを離れ、滝沢秀明氏が立ち上げたTOBEに移籍し、現在はNumber_iとして活動を続けている。一方、キンプリは永瀬廉と高橋海人の2人体制で存続し、新たな章を刻んでいる。
このような歴史的背景がある中でのセルフカバーという選択は、多くの意味を含んでおり、ファンの感情を揺さぶる結果となっている。「どんな形でも、キンプリの音楽を届けてくれることに感謝している」と語るファンもいれば、「あの時の思い出を守ってほしかった」と感じるファンもいる。どちらの気持ちも本物であり、それだけこのグループが多くの人に愛されている証拠だ。
8月6日のリリース日には、新しいアレンジ、新しい声で届けられる「僕の好きな人」がどのように生まれ変わるのか、全国のファンが注目している。れんかいの2人がどんな想いを込めてこの楽曲を歌い上げるのか、そしてそれがファンの心にどのように響くのか、非常に注目される。
「変わらない想い」と「変わっていく形」の間で揺れるファンたちの気持ちを受け止めつつ、King & Princeの音楽は今日も歩み続ける。今後の活動にもますます目が離せないだろう。
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